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長野 北八ヶ岳

岩と池、ついでに揚げパン。八ヶ岳でゆったりトレッキング。

北八ヶ岳の白駒池〜高見石をトレッキング。お目当ては、池か岩か揚げパンか。お手軽に絶景が楽しめるコースをのんびりと歩きました。

2018.08.23
kota

今回一緒に登った人たち

今回ついていくのは、名古屋で看護師を仕事にしながら、休みは山、それ以外はほぼボルダリングジムにいるという、生粋の山女子・いのみんさん。

スタート地点は、長野県、北八ヶ岳は麦草峠。ここから高見石を目指し、白駒池を経由してゴールの予定だ。

彼女には物足りなくて申し訳ないと思っていたが、後の連休に控える表銀座縦走を想定したテント泊装備で現れた姿を見て、少し安心をした。

麦草峠からは、すぐに樹林帯へ入っていく。

八ヶ岳特有の、苔むす森だ。

早速、カメラを取り出すいのみんさん。

写真で景色を残すのが大好きと語る彼女だが、その写真にもこだわりがあるらしく、「風景の中に人がいることが大事」らしい。そちらの方が、ストーリー性が出るとのことだ。

確かに、山の風景はそれ自体で絶景だが、そこに人の後ろ姿が小さく映り込むだけでも、自然の風景だけでは想起できないような様々なストーリーを見る側に思い起こさせてしまう。

森林と光のシャワーを浴びて進んでいくと、このあと何回も出くわすことになる八ヶ岳のゆるいやつが出現。

八ヶ岳には、様々な苔が生えており、よくよく見てみるととても面白い。

いのみんさんは以前にもこの辺を歩いたそうだが、その時はなんと年末。

もちろん道は雪に覆われており、コケ丸との対面もあまりなかったそう。

ついつい立ち止まって写真を撮ってしまういのみんさん。

実はそのくらいでちょうどいい。高見石までの登りは、意外と急だった。

いのみんさんは、おろしたての手ぬぐいをキャップの下に巻きつけていた。

何かと使い道に困る手ぬぐいだが、暑くない間は首に巻きつけておしゃれアイテムとして、暑くなったら汗止めとして、2WAYでの手ぬぐい活用をしている様子が印象的だった。

この後も急登が続いていく。

森を登り続けること幾ばく。ついに高見石古屋が見えてくる。

多くのハイカーが、古屋の周辺で休憩をしていた。

高見石小屋は、ウッドテイストで開放的なので、初心者も入りやすい空気感がある。

催し事も頻繁に開催されており、いのみんさんも過去に参加したことがあるそうだ。

そして、高見石小屋に来たからには必ず食べたいのが「揚げパン」だ。

外はサクサク。齧るとシュワっと馴染んでいく独特の食感。味も豊富にあって、熱々の状態で出てくる。

何個食べても、リピートが止まらない病みつきっぷりだ。

揚げパンで小腹を満たした後は、古屋のすぐ近くにある高見石の上へ。

大きな岩が重なり合っているが、慎重に登ればそれほど大した難易度ではない。

高見石の頂上まで登ると、深い森に囲まれた白駒池を一望することができる。

まるで、アマゾンのような雰囲気だ。

冬に見た景色とはまた違う景色に、いのみんさんにも笑顔が溢れる。

高見石を楽しんだ後は、遠目に見えた白駒池まで一気に降りる。

遠くからとはまた印象の違う景色が、そこには広がっていた。

風も少なく、鏡張りの景色。中心に向かって吸い込まれていくような感覚にもなる。

ここでも、いのみんさんの写真欲が爆発。様々な角度から、白駒池を写真に収めていた。

白駒池を後にし、ふと空を見上げると、「これぞ夏」と言わんばかりの雲が浮かぶ。

そういえば、「私、雲が好きなんです」といのみんさんは言っていた。

真っ青な空もいいけれど、雲があった方が良い。

「風景に人が入っていて欲しい」という話と共通するものを感じた。

予想外で不規則、調和を乱しかねないものに、彼女は惹かれているのではないだろうか。

理路整然よりも、ちょっとしたカオス。

元々、休みはカフェに行ったり、フェスに行ったりという生活だった彼女が、「なんとなく過ごす」からの脱却を図り、バックパッカーに憧れ、最終的には登山とボルダリングに行き着いた。その根源は、彼女の芯にある「冒険心」なのかもしれない。

冒険とは、「自分ではコントロールできない未知の領域に突き進む」ということだ。

その彼女の冒険心が、彼女を山に向かわせ、彼女の撮る写真にも現れている。

そんなことを考えていると、目の前の隆々とした巨大な雲に、こちらの冒険心までもくすぐられてしまった。

 

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